2026年2月22日日曜日

安全靴の規格 S7S ってなに? 

 EN ISO 20345:2022 S7S

EN ISO 20345:2022 では EN ISO 20345:2011 から何が変わったのか、については次のサイトを参照した。 
 
 
それによると、踏み抜き防護の規格で PS(φ3.0mmの釘を使用したテストSmall)、PL(φ4.5mmの釘を使用したテスト Large) を追加。
 
耐スリップ性能の SRA, SRB, SRC が基本要件となり統合された。
 
耐水性能について、以前はアッパー素材の耐水性を WRU(Water Resistance Upper) で表記していたが、新規格ではアッパー素材の耐水性は WPA(Water Penetration and Absorption) として、防水性(Waterproof)については WR(Water Resistance)と表記する。S2 + WR を 新設の S6とし、S3 + WR を S7 とする。
 
つま先防護の先芯の耐摩耗性要件(Scuff Cap/SC)とはしごに対するグリップ要件(Ladder Grip/LG)、の追加。
 
あたりの違いがある模様。 
 
S7S など、末尾に S や L が ついているのは、踏み抜き防護で非金属ミッドソールを利用したもので、φ3mmの釘テストをクリアしたものに S、φ4.5mmの釘テストをクリアしたものに L が付加されている模様。
 
 

2025年11月30日日曜日

チェンソー防護ブーツの靴幅 

一部を除き、試着してサイズ、フィット感を確認してから購入するのが難しいケースがあるので調べた範囲での情報を..
 
私は足の幅が広いため、一部、ナローな靴の場合、長さでサイズを合わせると、小指付け根下の外側が圧迫され、足裏に縦じわができてしまう場合がある。
 
具体的には、Brannock Device のユーロサイズ用デバイスで測定した結果、
  • 右 : 長さ 40, 幅 3E, アーチ長 40
  • 左 : 長さ 40, 幅 3E, アーチ長 40.5 
というサイズで、日本メーカーの靴の場合、25.5、あるいは
 26.0 で 3E のサイズを履いている。
 
今履いている adidas の Made in China の靴は US 8 , UK 7.5, EU 41-1/2, JP 26.0cm と書かれている。
 
Brannock Device の EUサイズ、USサイズ、UKサイズ、モンドポイント(日本で使われてるサイズ)の換算表
 

 
 

ただ、靴のメーカーによって木型(靴型)が異なるようで、長さに合わせると幅が合わないケースが出てくる。
 
経験した中では、ダナー(Danner)(US)、メレル(Merrell)(US)の靴は、長さで合わせると幅が合わずフィットしない。 大抵のサイズチャートには靴幅は記載されていないため、幅の寸法で合わせるには試着するしかない。試着できない場合はそのメーカーの中敷きだけを購入して試してみるとか..
 

 
現在、HAIX(DE) の Protector Forest 2.0 というチェンソー防護ブーツのサイズ 41 を個人で 2021年に輸入して4年程履いている。HAIX のブーツは幅に余裕があるため 41 で大丈夫。HAIX のブーツは、最初、Protector Pro(41) から始まり、 Protector Tibet(41), Protector Forest(41), Protector Light(40), Protector Forest 2.0(41) と、これまでに5足履いてきた。41では少し余裕があったので、Protector Light を 40 で購入してみたところ、履けなくはないが、少しぎりぎりすぎたので、HAIX の場合は 40 1/2(ハーフサイズは設定されてないが) 〜 41あたりが ジャストサイズのようだ。
 

 
 
 Protector Pro や Light の、Vibram 製でないソールのものはちょっとスリッピーなため積雪期、凍った路面で履くのは怖い。Protector Forest は Vibram ソールが採用されており、氷の上でも多少滑りにくくなっている。(状況悪い場合はチェーンスパイク、アイゼンなど別途滑り止めを装着)
 
次のブーツ購入を考えるにあたって、靴の幅について調べてみた。
 
  • ナロー(狭い)系: Arbortec(UK), Zamberlan(IT)(Regular, BPK, バックパック)
  • ワイド(広い)系: HAIX(DE), Zamberlan(IT)(Wide, Technical), Meindl(DE), CRISPI(IT)(Pfanner)
 
 HAIX(DE) 以外は聞きかじった情報のみで実際に試した訳ではないので想像でしかないが、大雑把に分類すると上記のような感じになりそうだ。
 
Zamberlan(IT) については、LAST(木型)が複数あり、靴モデルによって幅が変わってくるようだ。本国サイトを見ると、Regular, Technical, Wide と3種類のサイズチャートが用意されている。USや日本では Regular が BPK, バックパックなどと呼び替えられている模様(はっきりわからない、要調査)。また、日本の代理店(キャラバン)や、UK、USのサイトを見ていると、41,42,43 などのサイズ展開となっているが、本国サイトではハーフサイズの記載がある。41, 41.5, 42, 42.5, 43, 43.5 など.. ハーフサイズが欲しい場合は本国から直接購入するしかないかも..
 

The wide last is approximately an EE fit.

Boots marked with ZWL (Zamberlan Wide Last) and Zamberlan Comfort Fit (Comfort Last) are considered "Wide". Boots marked with ZBPK (Zamberlan Backpacking Fit) and X-Active (X-Active Last) are considered a regular fit. 

訳すと、

ワイドラスト(靴型)はおおよそ EE 幅にフィットします。ZWL(ザンバラン ワイド ラスト)、及び ザンバラン コンフォートフィット(コンフォートラスト(靴型))と記されているものは "ワイド" と見なされます。ZBPK(ザンバラン バックパッキング フィット)、及び X-Active (X-アクティブ ラスト(靴型))はレギュラーフィットと見なされます。

 なので、ZBPK、ザンバラン バックパッキング フィット、レギュラー と表記されているチェンソーブーツはワイド(EE相当)ではないと考えられます。幅で合わせるとすると、通常よりも大きいサイズを選択したほうが良さそうです。できれば Zamberlan のZBPK(バックパッキング フィット)、あるいは X-Active フィットの靴を扱っているお店で試着させてもらって幅に無理がないかどうか、適切なサイズ、フィット感を試させてもらってからサイズを決定するのがよいと思われる。

Pfanner(AT) については、ツェルマット(Zermatt)に CRISPI の刻印が入っており、CRISPI(IT) の OEM であると思われるが、Zermatt 以外の他のブーツについてはよくわからない。CRISPI(IT) については、幅は広そうだ、評価は高そうだ、という口コミが見つけられる。
 
Meindl(DE) のチェンソーブーツも幅は広そうだ、評価は高そうだ、という口コミが見つかる。 

2025年3月4日火曜日

 ソーチェンデプス(レイカー
)量の インチ mm 換算

Saw chain depth gauge (raker) settings inch=mm table 

  • .017"   = 0.43mm (Oregon スクエアレースチェーン最小値)
  • .0177" = 0.45mm 
  • .018"   = 0.46mm (STIHL 1/4P 標準値)
  • .020"   = 0.51mm (Oregon スクエアレースチェーン最大値、STIHL FL4 Hard 近似値)
  • .022"   = 0.56mm
  • .025"   = 0.64mm (Oregon 1/4, .325, 3/8 標準値)
  • .026"   = 0.65mm (STIHL 1/4, .325, 3/8, 3/8P 標準値)
  • .030"   = 0.76mm (Oregon .404 標準値(27,68シリーズ))
  • .031"   = 0.80mm (STIHL .404標準値)

 


2022年9月2日金曜日

チェンソープロテクションパンツの洗濯方法について

 ;; -*-mode: outline;-*-
;; Created: Fri, Sep 02 15:05:33 JST 2022
;; Last modified: Fri, Sep 02 17:15:20 JST 2022
;;
;; from pfanner catalog 2020, Translated by DeepL and edit by me.

Webで公開されていた 2020年の pfanner のカタログから、チェンソープロテクションパンツの洗濯方法に関する記述を抜粋し主に DeepL で翻訳し、おかしな部分を加筆修正した。

チェンソープロテクションパンツの洗濯方法について

 チェンソープロテクションパンツの使用中は、汗や油が定期的に層内に入り込みます。この汚れはチェンソープロテクションの繊維を凝集させ、保護効果を低下させます。チェンソープロテク ションの性能を維持するためには定期的に洗濯する必要があります。毎日使用する平均的な汚れの場合、週1回のクリーニングサイクルをお勧めします。汚れがひどい場合は、着用後すぐに洗濯してください。

準備

 汚れがひどい場合は、スプレーボトルを使用して、最適に水と1:1で混合し洗浄力ブースター(borax, 炭酸ソーダ, 重曹など)を汚れに直接塗布してください。可能であれば一晩水に浸けて反応させます。その後、ブラシで汚れを落とし、通常通り洗濯してください。

洗濯機洗い

 洗濯機を使って油分を確実に落とすには、heavy-duty detergent (重質洗剤、工業用洗剤) ではなく、色柄物用の液体洗剤を使用することが重要です。

 色柄物用洗剤を通常通り投入します。乾いた洗濯物1kg(チェンソー防護パンツ1.6kg)に対して 洗剤投入室に洗浄力ブースター(Borax, 炭酸ソーダ, 重曹など)10mlを加えて予洗してください。
 

注意

 40℃で予洗を開始し、脱水はしないでください。チェンソープロテクションパンツは、脱水工程にかけないでください。洗濯機の脱水工程は、パンツのチェンソープロテクションに粉砕するように作用し、繊維を圧縮してしまいます。これはチェンソープロテクションの性能を著しく低下させることになります。

 残りの作業着も40℃のお湯で予洗してください。

 洗濯後は、パンツの形に整えて干してください。いかなる場合でも、チェーンソー保護パンツを乾燥機に入れてはいけません。脱水工程と同様チェンソープロテクションに悪影響を及ぼします。

2021年9月5日日曜日

How to input Superscripts or Subscripts into Tweet

 How to input Superscripts or Subscripts into Tweet

ツィートに上つき添字や下つき添字を入力するには


ユーザー辞書に Superscripts や Subscripts を登録して変換呼び出しできるようにする。


手元の環境はちょっと古いので、最新の環境では必要ないかもしれない(知らない)

本来、デフォルトの辞書に登録されていれば、こんなことをする必要はない。

例えば、ツィートに化学式を書きたい場合、H2O ってなんかうまくない.. H₂Oって書きたい.. HTML ソースに記述するには実体参照という記述方法があって、&#xUnicodeCodePoint; (UnicodeCodePoint の部分は実際のコード 例えば下つきの2なら 2082などになる)という書き方ができるのだが、フォーム入力する場合や、Tweet するにはこの方法は使えない。

では、どうするのか、というと、Superscripts や Subscripts をコピペするかそのまま入力してやれば良い。

そのまま入力するには、辞書に登録して変換候補として出てくるようにしておく。

次の URI に一覧を置いておくので、その Char の部分をユーザー辞書へコピー&ペーストして、該当文字の変換候補として出現するようにしておく。

一応、iPhone と Debian で入力できることは確認済み。ユーザー辞書をエクスポート->インポート出来ないかと思ってちょこっと見てみたけど面倒くさそうなので止めた..


Unicode Superscripts and Subscripts : https://www.stained-g.net/shinichiro/work/unicode-sub-sup-scripts/subscript-superscript.html

 

但し、おそらく大丈夫だと思うが、表示用のフォントが対応してないと表示できないことがあるので、見えない場合はフォントを変えてみてください。 

iPhoneからでもこういうツィートができるようになる。

Subscripts を含む Tweet

 

2021年7月11日日曜日

安全靴のヨーロッパ規格 EN 20345 (PPE Safety Footwear), EN ISO 17249:2013 (Cut Protection/カットプロテクション)

 




WiseWorkSafe (https://www.wiseworksafe.com/blog/view/understanding-en-iso-20345-safety-footwear-formerly-en345-) より抜粋、意訳

 EN 20345 (PPE Safety Footwear)

  • つま先防護 (200 Joules toe cap) -> SB 
  • +帯電防止 -> S1, S1P 
  • +防水性 -> S2 
  • +踏み抜き防護 -> S3  

 先芯、防水、踏み抜き防護の安全靴なら S3、踏み抜き防護なしでも良いなら S2

 但し、規格通すのが難しいのか、もっと上位の規格通ってそうでも SB + 追加評価 とかで止めてる靴がたくさんある。 逆に S3 でもちょっとあれっ?という靴も.. 注意が必要ですね..

 

EN ISO 20345 Additional Ratings Explained

 EN ISO 20345 の追加評価の説明

 

C - Conductive / 導電性
A - Antistatic / 帯電防止
I - Insulation against electricity / 電気的絶縁性(?)
HI - Insulation against heat / 耐熱性
CI - Insulation against cold / 耐寒性
E - Energy absorbing seat region / 底構造のエネルギー吸収性
AN - Ankle protection / くるぶし保護
HRO - Heat resistant outsole / 靴底の耐熱性
WR - Water resistant / 耐水性
WRU - Water resistant upper / 上部の耐水性
M - Metatarsal protection  / 中足骨防護
CR - Cut resistant upper / 上部の耐切創性
 

 


 

 EN ISO 17249:2013 (Cut Protection/カットプロテクション) 

チェンソーのソーチェンスピードによる分類

(Class は Level と表記されることもあり)

  • Class1 : 20m/s
  • Class2 : 24m/s
  • Class3 : 28m/s

2020年10月17日土曜日

チゼルチェーン(角刃) ソーチェンの目立て方法、"スクエアファイリング" について

チゼルチェーンってなに?


チェンソーのソーチェンのカッター、刃の部分の上刃と横刃のジョイントのコーナー部分 (ワーキングコーナー/カッティングコーナーと呼ばれる) がほぼ90°で鋭いもの。フルチゼルともいう。

他に、チャンファーチゼル(面取りしたチゼル)、セミチゼル、マイクロチゼル、チッパーなどがある。2018年判 Oregon Chain のカタログに各社の分類一覧がある。

次の Oregon chain の英語の資料の "Cutter Type" の項目を見てほしい。

https://www.oregonproducts.com/en/product-support/chainsaw/saw-chain-terminology/c/saw-chain-terminology-s

上記ドキュメント、Saw Chain Identification の Cutter Type の図の5、これがフルチゼル(チゼル刃、角刃)である。

 

チゼル刃の目立て-Square Ground Filing-スクェア グランド ファイリング


一般的にチェンソーの刃を目立てするには丸棒やすりを使う。丸やすりでの目立て方法については、STIHLのドキュメント(PDF)が詳しい。

 https://www.stihl.com/content/dam/stihl/vu/ic/en/download-files/pdf-files/sharpening-brochures/JP-Sharpening-STIHL-Saw-Chains-jp.pdf

 あるいは、秋田県林業普及冊子 No.29 よく切れる組ーチェーンを目指して -永戸式目立て- も参考になる。

 フルチゼルチェーンも丸やすりで研げる(十分によく切れる)のだが、フルチゼルのワーキングコーナーがうまく作れず、100%の能力を発揮できない。

そのため、スリーコーナー(Three Corner)/スリースクエア(Three Square)/ヘキサゴン(Hexagon)、シングルベベル(Single Bevel)、ダブルベベル(Double Bevel)、グーフィー(Goofy)などといったヤスリを使ってちょっと特殊な "Square Ground Filing"(スクェアグランドファイリング)と呼ばれる目立てを行う。

Oregon Chain の次の資料(英語)中程の Learn More About Square-Ground Filing の項目を参照してほしい。 

https://www.oregonproducts.com/en/product-support/chainsaw/sharpening-chainsaw-chain-/c/sharpening-chainsaw-chain-s

なお、スクェアグランドファイリングだけでは、横刃下部のガレット(Gullet)と呼ばれる部分に余分な研ぎ残しができてしまうので、別途丸棒ヤスリなどで除去する必要がある。先の Oregon Chain の英語資料の "Gullet Filing" の項目を参照。

文章やイラストではイメージが難しいので YouTube の Stihl fan Suisse
(https://www.youtube.com/channel/UCIB1zBhaasRcxqcB491hhaA)の次の動画を
参照して欲しい。



https://www.youtube.com/watch?v=gjR1km8LnDU

ポイントは、上刃目立て角は 20°~30°で、ワーキングコーナーの外側と内側の角から角(corner to corner)を直線で結ぶように研ぐこと、横刃目立て角が85°~90°程度になること、である。このとき、カッター以外のタイストラップやドライブリングにヤスリがあたって削れてしまうのだがこれはある程度はやむを得ない。カッターの背の高さが高い(丸やすり5.2〜5.5mm指定)場合はダメージは少なくなるが、丸やすり 4.8mm 指定、4.0mm 指定の場合は、ソーチェンが破断しないようダメージを小さくする工夫が必要になる。

 大きい刃の .404 や 3/8ピッチのソーチェンなら研ぎやすいのだが、小さな刃の .325, 3/8p、3/8lp、1/4ピッチのソーチェン だとワーキングコーナーの外には合わせられても内側にうまくやすりが入らないので理想よりも内側は若干ずれる。

やすりを動かしてみてソーチェン裏側から角度を確認、必要なら角度を修正。これを繰り返す。

一番小さい、あるいは、ダメージの大きい刃をマークし、そこからスタートしてすべてのカッターがほぼ同じ大きさになるように目立てを行う。

デプスゲージは通常の丸やすりでの目立て同様、適切に調整する。


通常、一般的な丸棒ヤスリによる目立てと異なり、3次元の角度維持が必要になるので、なれるまではうまく研げないかもしれない。カッターの外側の角とやすりの角を正確に合わせるのが重要なポイント。

 

うまく研げるとすんなり柔らかく切れる。

 

インターネット上(特に日本語の情報)にはよくない例を推奨している動画やブログが散見されるのでこれを書いた。


なお、参照しているサイトや動画情報は私のものではなく、削除、変更されることがあるがご容赦頂きたい。

 別サイトにスクエアグラウンドファイリングについてまとめてみたので、よろしければそちらもご参照ください。



;; Created: Sat, Oct 17 15:47:18 JST 2020 

;; Last modified: Sun, Nov 30 11:38:04 JST 2025

 

修正履歴: 2022-03-27 : 新しく得た知見に基づき目立て角度の記述を修正。用語、用法の記述を修正、加筆。Oregon のサイトが整理されて一部リンク切れになっていたものを修正。

2025-11-30 : 一部修正加筆。