ポイントは、上刃目立て角は 20°~30°で、ワーキングコーナーの外側と内側の角から角(corner to corner)を直線で結ぶように研ぐこと、横刃目立て角が80°~90°程度になること、である。このとき、カッター以外のタイストラップやドライブリングにヤスリがあたって削れてしまうのだがこれはやむを得ない。
2018年頃に購入した MS 201 TC-M、(M-Tronic version 1 ?)しばらく使用し、エンジン暖まってから休憩して少し冷えた状態になると始動ポジション(△)にしても運転ポジション(I)にしてもなかなかかからず再始動に苦戦する。最終的に右手でフルスロットルにして左手でスターターをかなりの回数引きつづけないとかからなくなる。
なぜこれが MS 201 TC-M にも使えるのか、というと、同時期の開発、初期設定の方法が他のところで紹介されていたのと同じ、高回転部分の設定方法(全負荷5回の切断)が同じ、取扱説明書の該当部分が同じ、などにより同等と判断した。
ここで紹介されている方法は、MS 462 C-M (M-Tronic version 3)など、異なる方法でより短時間(72秒)で更正できる新しい機械(取扱い説明書に更正方法の記載あり)には当てはまらないと思われるので注意されたし。当方の環境であっても取扱い説明書どおりに更正した MS 462 C-M はとっても機嫌良いです。
以下は動画の説明に書かれている内容を訳したものである。
To set factory default..(工場出荷状態にリセット)
チェンブレーキをかける。
トリガー、スロットルを握り、スイッチを始動ポジション(△)にセットする。
スターターを引きエンジンを始動する。
スロットルやスイッチには触れず、始動ポジション(△)のまま90秒間保持する。
90秒経過したらスロットルを開けてスイッチを運転ポジション(I)に移動させる。
ただちにスイッチを停止ポジション(0)に動かしエンジンを停止する。
To set Low range
チェンブレーキをかける。
トリガー、スロットルを握り、スイッチを始動ポジション(△)にセットする。
スターターを引きエンジンを始動する。
スロットルを開けて、スイッチを運転ポジション(I)に移動させる。
そのままスロットルやスイッチを操作せずにアイドリング状態を90秒間保持する。
90秒経過したら、ただちにスイッチを停止ポジション(0)に動かしエンジンを停止する。
To set High range
チェンブレーキをかける。
トリガー、スロットルを握り、スイッチを始動ポジション(△)にセットする。
スターターを引きエンジンを始動する。
スロットルを開けて、スイッチを運転ポジション(I)に移動させる。
チェンブレーキを解除する。
フルスロットルで15-20cm程度の木を連続5カットする。(オリジナルでは MS 261 C-M 用として 30cm程度と書かれているが MS 201TC-M ではバーにもよるが30cmだとちょっとつらいので.. 全負荷とのことなので、ほぼバー長いっぱい程度、フルスロットルでの鋸断で)