2019年3月31日日曜日

STIHL M-Tronic carburator correction

for MS 201 TC-M, MS 261 C-M... (Not for MS 462 C-M...)

Why I wrote this..

当方の作業環境、標高 1,200m-1,600m あたりの高冷地。気温は冬季の最低気温が -20℃程度、夏期の最高気温+30℃未満。桜の開花は4月末~5月初頃。

2018年頃に購入した MS 201 TC-M、(M-Tronic version 1 ?)しばらく使用し、エンジン暖まってから休憩して少し冷えた状態になると始動ポジション(△)にしても運転ポジション(I)にしてもなかなかかからず再始動に苦戦する。最終的に右手でフルスロットルにして左手でスターターをかなりの回数引きつづけないとかからなくなる。

また、しばらく連続使用し、完全に暖まった状態のアイドリングで不意にエンジン停止することがある。

Low, High, Idle それぞれスクリューで 調整できる旧タイプのチェンソーでは手動で微調整することでこういう機嫌の悪い状態になるのを避けられるのだが、M-Tronic はそこをうまく学習してもらわないといけない。

取扱い説明書には、暖機後、完全負荷で5回連続で鋸断しろという記述があるがこれでは改善せず。最終的に、r3dpuma氏により2018-02-24に公開された MS 261 C-M 向けの以下の YouTube 動画を参照した。
https://www.youtube.com/watch?v=JtUkBqBkB-E

なぜこれが MS 201 TC-M にも使えるのか、というと、同時期の開発、初期設定の方法が他のところで紹介されていたのと同じ、高回転部分の設定方法(全負荷5回の切断)が同じ、取扱説明書の該当部分が同じ、などにより同等と判断した。

ここで紹介されている方法は、MS 462 C-M (M-Tronic version 3)など、異なる方法でより短時間(72秒)で更正できる新しい機械(取扱い説明書に更正方法の記載あり)には当てはまらないと思われるので注意されたし。当方の環境であっても取扱い説明書どおりに更正した MS 462 C-M はとっても機嫌良いです。

以下は動画の説明に書かれている内容を訳したものである。


 To set factory default..(工場出荷状態にリセット)

チェンブレーキをかける。
  1. トリガー、スロットルを握り、スイッチを始動ポジション(△)にセットする。
  2. スターターを引きエンジンを始動する。
  3. スロットルやスイッチには触れず、始動ポジション(△)のまま90秒間保持する。
  4. 90秒経過したらスロットルを開けてスイッチを運転ポジション(I)に移動させる。
  5. ただちにスイッチを停止ポジション(0)に動かしエンジンを停止する。

To set Low range

チェンブレーキをかける。
  1. トリガー、スロットルを握り、スイッチを始動ポジション(△)にセットする。
  2. スターターを引きエンジンを始動する。
  3. スロットルを開けて、スイッチを運転ポジション(I)に移動させる。
  4. そのままスロットルやスイッチを操作せずにアイドリング状態を90秒間保持する。
  5. 90秒経過したら、ただちにスイッチを停止ポジション(0)に動かしエンジンを停止する。

To set High range

チェンブレーキをかける。
  1. トリガー、スロットルを握り、スイッチを始動ポジション(△)にセットする。
  2. スターターを引きエンジンを始動する。
  3. スロットルを開けて、スイッチを運転ポジション(I)に移動させる。
  4. チェンブレーキを解除する。
  5. フルスロットルで15-20cm程度の木を連続5カットする。(オリジナルでは MS 261 C-M 用として 30cm程度と書かれているが MS 201TC-M ではバーにもよるが30cmだとちょっとつらいので.. 全負荷とのことなので、ほぼバー長いっぱい程度、フルスロットルでの鋸断で)